検査
最終更新日:2025.3.27スリーププロファイラーPSG2(睡眠評価装置)で睡眠時無呼吸症候群をチェック!
睡眠時無呼吸症候群(SAS)をご存じでしょうか?睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に何度も呼吸が止まってしまったり浅くなる状態を繰り返す病気です。放置すると、高血圧や不整脈などの心疾患、糖尿病などの生活習慣病を引き起こすリスクが高まります。また、日中に強い眠気を感じることが多く、仕事や車の運転に支障をきたすこともあります。
しかし、睡眠時無呼吸症候群は自覚症状が少なく、気づかないうちに進行してしまうことが多いため、早期発見が大切です。
今回は、そんな睡眠時無呼吸症候群の精密検査を自宅で手軽にできる「スリーププロファイラー」をご紹介します。
これにより、専門的な機器を使った精密な検査を、自宅で手軽に行うことができるようになります。
睡眠時無呼吸症候群について詳しく知りたい方、スリーププロファイラーでの検査をご希望の方は、
大阪心斎橋呼吸器内科・内科クリニックへご相談ください。

目次
- スリーププロファイラーとは?
- スリーププロファイラーの使い方
- スリーププロファイラーのメリット
- こんな方におすすめ
- 当院における睡眠時無呼吸症候群の診療
- 診療の流れ
- まとめ
1. スリーププロファイラーとは?
スリーププロファイラーは、フィリップス社が提供する睡眠時無呼吸症候群(SAS)の最も精密な検査方法です。この機器は、寝ている間の呼吸の状態を記録するための小型・軽量なデバイスで、入院の必要がなく自宅で手軽に検査を受けることが可能です。
スリーププロファイラーは簡易PSG検査機器:ウォッチパット300(睡眠評価装置)での検査後に、より精密な検査が必要と判断された方に受けていただく検査です。
従来の睡眠時無呼吸症候群の検査には病院でのポリソムノグラフィ(PSG)という精密な検査が必要でしたが、スリーププロファイラーを使用することで、自宅でリラックスした状態で検査を行い、その結果を医師に送信して診断を受けることができます。
この機器は、呼吸状態、酸素濃度、心拍数などをモニタリングすることができ、睡眠中の無呼吸や低呼吸の発生を検出します。 睡眠中の1時間当たりの低呼吸・無呼吸の平均回数である無呼吸低呼吸指数(AHI:ApneaHypopneaIndex)を見ることで、重症度を判定いたします。これにより、睡眠時無呼吸症候群の可能性を早期に発見し、適切な治療を開始することができます。
大阪心斎橋呼吸器内科・内科クリニックではスリーププロファイラーでの検査が可能です。
2. スリーププロファイラーの使い方
スリーププロファイラーは非常に簡単に使用できるため、専門知識がなくても安心して利用できます。検査前に特別な準備は必要なく、以下の手順で検査を行うことができます。
- 機器のセットアップ スリーププロファイラーは、小型のデバイスで、装着はとても簡単です。機器本体はポータブルで軽量なため、寝る前に手軽に準備できます。皮膚に貼るセンサーやバンドを装着し、デバイスを取り付けます。
- 就寝 装着後、そのまま寝るだけです。スリーププロファイラーは、睡眠中に自動的に呼吸状態を記録します。検査中は、普段通りに寝ていただくだけで大丈夫です。
- 機器の返却
翌朝、目が覚めたら機器を外し、記録された機器を郵送します。データは、専用のアプリやウェブサービスを通じて医師が確認し、睡眠時無呼吸症候群の可能性を診断します。
これらの簡単なステップで、専門的な検査を自宅で実施することができ、病院に足を運ぶ手間を省くことができます。
3. スリーププロファイラーのメリット
スリーププロファイラーを使用することで、いくつかの重要なメリットがあります。
- 自宅での検査が可能 通常、睡眠時無呼吸症候群の検査には病院での入院が必要ですが、スリーププロファイラーでは自宅で検査を行うことができるため、自分の寝室で快適に睡眠をとるだけで、睡眠の質を詳しく調べることができます。病院に行く手間や時間、コストを節約できます。
- 簡単な装着と操作 機器の装着はとても簡単で、特別なスキルや知識は必要ありません。デバイスを使い慣れていない方でも、すぐに検査を始めることができます。
- 快適な睡眠で検査 眠っている間に検査を行うため、普段通りの睡眠環境でリラックスして検査を受けることができます。特に、病院でのポリソムノグラフィ検査では、環境が異なり寝つきが悪くなることがありますが、自宅であればその心配もありません。
- 正確なデータを得られる
スリーププロファイラーは、睡眠時無呼吸症候群に関連するデータを高精度で測定します。呼吸の乱れや酸素飽和度、心拍数などを正確にチェックできるため、医師が的確な診断を下すための重要な情報を提供します。 - 早期発見と早期対応 睡眠時無呼吸症候群は早期に発見し、適切な治療を受けることが重要です。スリーププロファイラーを使えば、症状が気になる段階で早めに検査を受けることができ、健康管理がしやすくなります。
4. こんな方におすすめ
スリーププロファイラーは、特に以下のような方におすすめです。
- いびきが気になる方
いびきがひどい方は、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高いと言われています。自分のいびきが気になる方は、早めに検査を受けることをおすすめします - 日中の眠気や疲れがひどい方
日中に強い眠気や倦怠感を感じる方は、睡眠時無呼吸症候群が原因である可能性があります。スリーププロファイラーを使って、自宅で簡単に検査してみましょう。 - 寝ている時の呼吸が気になる方
寝ているときに息が止まっているように感じる方も、睡眠時無呼吸症候群の症状の一つです。自宅で手軽に検査することで、症状が確認できます。 - 睡眠時無呼吸症候群と診断されている方
すでに睡眠時無呼吸症候群と診断されている方にも、自宅での検査は便利です。定期的に自宅で簡単に検査を行い、治療の効果をチェックできます。
大阪・心斎橋で睡眠時無呼吸症候群の検査(スリーププロファイラー)・治療なら
大阪心斎橋呼吸器内科・内科クリニックまでお越しください。
5. 当院における睡眠時無呼吸症候群の診療
当院では、睡眠時無呼吸症候群の診断と治療を行っており、患者さまの症状に合わせた診療を提供しています。幅広い専門分野の知識を活かし、豊富な経験を持つ院長が、患者さまお一人おひとりに寄り添い、真心のこもった診療を行います。
必要に応じて、スリーププロファイラーを使用した自宅での精密検査をご提案し、検査結果に基づいて最適な治療を行います。さらに、検査後も定期的にフォローアップを実施し、治療の進行状況や症状の改善を確認しながら、患者さまに最適なサポートを続けてまいります。安心してご相談ください。
大阪心斎橋呼吸器内科・内科クリニックでは、日本呼吸器学会呼吸器専門医である院長が検査結果をもとに、詳細な診断を行い最適な治療方法をご提案いたします。
6. 診療の流れ

- 問診
就寝中や日中の気になる症状、仕事・日常生活における支障など睡眠時無呼吸症候群が疑われる症状の有無を確認します。 - 検査
【簡易検査:ウォッチパット300】
問診の結果、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、まず簡易検査が行われます。キットが届きましたら、説明書に従ってご自身でセンサーを装着し、検査を行ってください。
返送された機器からデータを解析し、翌診療でその結果をもとに医師が詳細な説明を行います。この段階で、睡眠時無呼吸症候群のリスクがあるかどうか、さらなる精密検査が必要かを判断します。
【精密検査:スリーププロファイラー】
簡易検査でより精密な検査が必要と判断した場合に行います。
睡眠時無呼吸症候群の検査で最も精密な検査方法のひとつで、脳波・筋電図・心電図・呼吸・血液中の酸素等、さまざまな生体信号を測定します。
精密検査が必要な場合は、ご自宅に簡易検査キットをお送りします。 キットが届きましたら、説明書に従ってご自身でセンサーを装着し、検査を行ってください。測定が終了したら、すべての機器を返送用封筒に入れ、返送してください。
返送されたスリーププロファイラーから検査結果の解析を行います。
その後、ご来院いただき検査結果をご説明いたします。 - 治療
睡眠時無呼吸症候群の治療にはCPAP(シーパップ)治療、マウスピース(口腔内装置)、また、アデノイドや扁桃腺肥大が原因の場合は外科的手術による治療などがあります。
また、合併症のリスクを軽減させるためにも、生活習慣の改善を行うことが重要です。
7. まとめ
スリーププロファイラーは、自宅で簡単に睡眠時無呼吸症候群の精密検査を行える便利な機器です。症状が気になる方は、早期に検査を受けることが重要です。自宅で検査できるため、負担が少なく、気軽に睡眠時無呼吸症候群のリスクを確認できます。気になる方は、ぜひ当院での診察をご検討ください。
また検査内容や費用に関してご不明な点がありましたら、遠慮なくご相談ください。保険適用の詳細や実際の自己負担額についても、個別に詳しくご説明いたします。
睡眠時無呼吸症候群の早期発見と適切な治療は、健康に大きな影響を与えることがあるため、気になる症状があれば早めに対処することをおすすめします。
ご自身の睡眠に不安を感じる方は、大阪心斎橋呼吸器内科・内科クリニックへご相談ください。