呼気NO検査(一酸化窒素検査)とは?喘息(ぜんそく)との関係も解説! - 大阪心斎橋呼吸器内科・内科クリニック

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最終更新日:2025.2.21

呼気NO検査(一酸化窒素検査)とは?喘息(ぜんそく)との関係も解説!

呼気NO検査(一酸化窒素検査)とは

呼気NO検査(こきエヌオーけんさ)とは、息を吐くことで気道の炎症状態を調べる検査です。NO(一酸化窒素)という成分は、炎症が起きている気道で多く作られます。そのため、呼気中のNOの濃度を測ることで、気道の炎症の程度を確認することができます。

この検査は、**喘息(ぜんそく)**の診断や治療の効果を確認するために役立ちます。特に喘息は、気道が慢性的に炎症を起こしている病気なので、呼気NOの値が高い場合、喘息が悪化している可能性があります。

呼気NO検査の特徴

  • 痛みがなく簡単にできる検査(非侵襲的)
  • 息を吐くだけで気道の炎症を測定できる
  • 喘息やアレルギー性の気道炎症の評価に使われる
  • 検査時間は数分で完了し、結果がすぐにわかる

この検査は、病院やクリニックで受けることができ、特に小児喘息の診断や、喘息の治療効果の確認に多く利用されています。

呼気NOの測定方法と基準値

呼気NOの測定は、専用の機器を使って行います。

測定の手順

マウスピースをくわえて、ゆっくり一定の速さで息を吐く。

機器が呼気中のNO濃度をリアルタイムで測定。

結果はppb(parts per billion)という単位で表示される。

呼気NOの値が高いと、喘息の炎症が強いと考えられます。

呼気NO検査の利点と注意点

利点

✔ 痛みがなく、簡単に検査できる

✔ 喘息の炎症の状態を数値で確認できる

✔ 薬の効果をチェックするのに役立つ

注意点

✔ NOの値が高いからといって必ず喘息とは限らない(鼻炎やアレルギー性気道炎でも高くなる)

✔ 喫煙や食事の影響を受ける場合がある

✔ 高価な検査機器が必要なため、すべての病院で受けられるわけではない

まとめ

呼気NO検査は、喘息や気道炎症の診断や管理にとても有用な検査です。特に非侵襲的で簡単にできるため、小児から成人まで幅広く活用されています。

喘息は気道の炎症が慢性的に続く病気であり、適切な管理が必要。

呼気NO検査は、炎症の度合いを簡単に測定できる非侵襲的な検査。

検査結果をもとに、吸入薬の調整や治療方針の決定が可能。

今後、さらに簡便な測定機器が開発されることで、家庭や学校、職場でも呼気NO検査ができる時代が来るかもしれません。気になる方は、呼吸器科やアレルギー専門医に相談してみましょう!

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